◆溶射 防食関係資料

それぞれの資料(1〜3)は必ずしも一致した評価結果および基準にはなっていませんが、あくまで参考値としてご覧下さい。
尚、ここに掲載したものは当社で要約抜粋していますので、詳細は原本をご参照下さい。


1,ISO推奨仕様(要約抜粋)
異なった環境に推奨される最小皮膜厚さ
環境
溶射金属
亜鉛 アルミニウム Zn/AL15%合金 AL/Mg 5%合金
非塗装 塗装 非塗装 塗装 非塗装 塗装 非塗装 塗装
塩水 不適 100 200 150 不適 100 250 200
淡水 200 100 200 150 150 100 150 100
都市環境 100 50 150 100 100 50 150 100
工業環境 不適 100 200 100 150 100 200 100
海洋雰囲気 150 100 200 100 150 100 250 200
乾燥屋内環境 50 50 100 100 50 50 100 100
Metallic and other inorganic coatings-Thermal spraying-Zinc, aluminum and their alloys
(Annex B) ISO 2063:1991  *上記仕様は同じ耐用年数を意味するものではない




2,BS 溶射耐用年数表(要約抜粋)
屋外使用環境の種類と、最初に補修を必要とする迄の年数が20年以上と予想する溶射仕様
屋外使用環境
溶射皮膜の種類
溶射のまま 封孔処理した溶射
アルミニウム 亜鉛 アルミニウム 亜鉛
非汚染内陸部 150 150 100 150
大気汚染内陸部 150 250 150 150
非汚染海岸部 150 250 150 150
大気汚染海岸部 250 350 150 250
構造物内部乾燥 100 100 - -
構造物内部多湿 150 150 100 100
淡 水 - - 150 150
海水飛散地帯 - - 150 250
海水浸せき場所 - - 150 250
(Code of Practice for Protective Coating of Iron and Steel Structures Against Corrosion.
BS 5493, 1977) 数値は平均膜厚 (当社注:最小膜厚は平均膜厚X0.7〜0.8で換算し規定)



3,AWS 19年間曝露試験 (要約抜粋)
American Welding Society /19-Year Corrosion Test Report
この試験ではアルミニウム溶射が非常に高く評価されています。

  1. アルミニウム溶射
    最小膜厚80μmから150μmまで、封孔処理の有無に関係なくどちらも、海水中、過酷な海上雰囲気、工場雰囲気において母材を完全に腐食から保護した。
  2. 亜鉛溶射
    海水中で封孔処理なしで保護するには最小膜厚300μmが必要。過酷な海上雰囲気、工場雰囲気で封孔処理なしでは最小膜厚230μm、封孔処理ありでは最小膜厚80〜150μm必要。
  3. 過酷な海上雰囲気では、ウオッシュプライマーとアルミビニルの組み合わせの封孔処理は亜鉛溶射の外観を良くし且つ寿命を少なくとも2倍延ばす。
    アルミニウムに関しては、封孔処理の効果は主として外観の保持に役立つものである。
  4. アルミニウム溶射は膜厚が薄いものの方がむしろ孔食や膨れが生じにくく良好であり寿命の延びが期待される。またビニルの樹脂も素地まで浸透しよりよい効果を発揮するようだ。
  5. アルミニウム溶射皮膜は、皮膜に傷がいってダメージを受けても、腐食の進行を抑えているので、母材を電気化学的に保護していることを示唆している。
  6. この試験で用いられた下地処理に関しては、溶射の防錆機能には影響は認められなかった。特にスチール-フラッシュ-ボンドコート(鋼線下地溶射)は必須のものではない。大きなものや膜厚が150μm以上の場合は、むしろ粗いブラスト材を用いるほうが推奨出来る
  7. アルミニウムおよび亜鉛のフレーム溶射皮膜は各種鉄鋼構造物の寿命を延ばす方法として推奨出来る。
  8. 塩化ゴムの封孔処理は、アルミニウムおよび亜鉛の両方のフレーム溶射皮膜ともに不満足な結果であった。

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