表面処理による問題点の解決方法

こんな場合どうすればいいのか。お悩みの状況に対する表面処理による対策や方法とその参考事例をご紹介します。

問題点 お悩み状況・ご希望事項・キーワード 対策・方法
防食 ・塗装しているがどうも持ちが悪く、すぐ錆びる。
・10年以上メンテナンスフリーにしたい。
錆止め、腐食防止、メンテナンスフリー、長寿命化、美観保持、応力腐食割れ防止
Zn溶射、AL溶射、Al-Mg溶射、Zn-AL溶射、溶射+塗装
耐熱 ・耐熱シルバー塗装しているが短期間で駄目になる。
・温水タンクの塗装がすぐ駄目になる。
・鉄鋼製品の高温酸化防止
AL溶射、AL溶射+耐熱塗装
絶縁 ・電気絶縁したいが温度が高くて樹脂では無理。 アルミナ溶射
導電 ・プラスチックの表面や一部だけ電気が通じるようにしたい。導電性付与。
・電磁波シールドをしたい。
Zn溶射、AL溶射、Cu溶射
密着性向上 ・塗装しているが塗料がすぐ剥げる。
・スパッタリング・CVD防着板の付着物(デポ)の剥がれが激しい。
密着性向上、膜の剥がれ防止、パーティクル防止、前処理、下地処理(塗装、メッキ、溶射)
ブラストで下地処理。 溶射をアンダーコートに使用する。
剥ぐ・剥離 ・古い塗装・熱処理品のスケールを塗膜剥離剤や動力工具で剥いでいるが大変だ。
・防着板の付着物剥がしを自社でしているがうまく出来ない。
錆び・スケール除去・剥離、汚れ落とし、デポ剥がし、下地処理、前処理、ブラストクリーニング。サビ落とし、サビ取り、塗装はがし、ペンはがし。
ブラストによるクリーニング
表面粗さ ・表面粗さの調整。粗面化。
・滑り止めに表面を粗したい。
・平滑ではまずいが、細かい粗さで仕上げたい。
・滑らかな凹凸を付けたい。
摩擦係数増大、滑り止め、離型性向上
ブラストで粗さの調整
(ブラスト材料、粒度を選択)、
細かい粒子又は粗い粒子の溶射
表面積 ・表面積を増やしたい。
・熱伝導の向上のため表面積を増やす。
表面積増大、熱交効率向上
アルミナブラスト、溶射
反射率 ・光が反射しないようにつや消しにする。
・少し艶のある半艶にしたい。
・乱反射、光沢の調整。
反射率調整
アルミナブラスト、GBB
真空度 ・真空チャンバーの排気時間の短縮をしたい。
・真空チャンバー母材のステンレスのスケール除去、防着板の堆積皮膜(デポ)除去により吸着ガス量を減らす。
ガス抜け向上
GBB、アルミナブラスト
濡れ性 ・液体をはじかず、しっとりと均一に濡れるようにしたい。 アルミナブラスト
疲労強度 ・金属の疲労強度を高める。
・表面を硬化させる。
表面硬化、圧縮応力残留、応力割れ防止、長寿命化、金属疲労強度向上、ショットピーニング
ショットピーニング
仕上げ ・バフ仕上げ、ヘアーラインは飽きたので違う仕上げで高級感を出したい。
・ステンレス製品の溶接焼けを消したい。グラインダーがけをした跡が目立たないようにしたい。
・違う仕上げで高級感を出したい。
・装飾品をひと味変わった仕上げにしたい。
梨地加工、艶消し、半艶、化粧仕上げ、美観
アルミナブラスト、ガラスビーズブラスト(GBB)
アルミナブラスト+GBB、
溶射、溶射+GBB
模様付け ・文字や模様を彫り込みたい。材木の木目出しをしたい。
・コンクリートの表面を粗らしてデザインしたい。
ブラスト

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