溶射 - メタリコン - Thermal Spray

溶射とは燃焼ガス・アーク・プラズマ等の熱源により溶融した金属・セラミック等を製品に吹き付けることにより皮膜を作るコーティング技術で、他の表面処理技術には無い特徴を数多く持ち、各種産業分野で利用されています。当社のお取引先も鉄鋼・造船・建築・電機から液晶・半導体・太陽電池産業迄多岐にわたり、各種目的に応じた最適な加工法・材料を選択し施工しています。
溶射の発明は20世紀の始めスイスのDr.Schoopという人が、子供がおもちゃの鉄砲で鉛の玉を壁に撃ってくっつけて遊ぶのを見て考えついたと言われています。尚、メタリコンという言葉は戦前日本に溶射が入ってきた頃に日本で付けられた名前で、英語では溶射をThermal Sprayと言います。


液晶製造装置用電極板 アルミ溶射

参考:アルミ溶射処理中の様子です。

溶射の特徴

1. 金属・セラミック・サーメット等使用出来る材料の種類が豊富。
2. 加工する製品に対する制限が少ない。
・大きさに関係なく加工でき、部分的な加工も可能。
・製品の材質にあまり関係なく加工出来る。
・製品への熱影響が少ない。(通常100℃位で加工出来ます)
3. 溶射皮膜は粒子の積層で形成された多孔質な構造。
・塗装の下地として使用する場合、塗料との密着が非常に良好。
・軸受け部に用いれば、油切れが少なく耐摩耗性に優れる。
溶射技術資料
よくある質問(溶射編)

溶射加工応用例

溶射材料
●金属/AL、Zn、Cu、Mo、ステンレス、Ni-Cr系合金、その他各種金属・合金
●セラミック /アルミナ、チタニア、酸化クロム、その他各種セラミック
溶射用途
防食、耐熱、導電、絶縁、その他
溶射加工例

防食:橋脚 アルミ溶射

導電:端子 銀合金溶射

耐熱:ダクト アルミ溶射

絶縁:コイル

ホワイトアルミナ溶射

剥離防止:防着板 アルミ溶射

防食:ベンチ脚 亜鉛溶射

防食:ETCボックス 亜鉛溶射

防食:有馬泉源やぐら

アルミ溶射後ウレタン塗装

防食:冷却水タンク

アルミ溶射後エポキシ塗装

溶射加工作業の様子

LNGパネル AL-Zn合金溶射中

セラミック溶射中

スチールフォーム 亜鉛溶射中

銅 アーク溶射中

コリメーター モリブデン溶射中

リング アルミ溶射中

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