アルミニウム溶射

大鳴門橋橋脚部(アルミ溶射)

海岸地帯および工場地帯での防錆・防食にはアルミニウム溶射が有効です。また最近ではアルミニウム・マグネシウム合金溶射も用いられています。 アルミニウム溶射は鉄鋼製品の高温酸化防止・耐熱用途でも550℃まで用いられ、また温水タンク内面にも使用されます。※アルミニウム溶射=アルミ溶射

亜鉛溶射・亜鉛アルミニウム溶射

公園手摺(亜鉛溶射後塗装)

亜鉛は犠牲防食機能に優れ、防錆・防食用途では最もポピュラーな金属です。
アルミニウム溶射同様、通常は塗装と組み合わせ10~20年の長期防食皮膜として使用します。亜鉛アルミニウム溶射は亜鉛より塩害に強い皮膜として用いられます。

防着板等のブラスト・溶射

液晶製造装置シールド板

半導体・液晶・太陽電池の製造装置でよく用いられるスパッタリングやCVD。
これら装置に使用する治具の堆積皮膜(デポ)除去及び剥離防止・パーティクル防止にブラスト・溶射を適用しています。 用途に応じアルミニウム溶射、銅溶射、モリブデン溶射、セラミック溶射(主にホワイトアルミナ)を行っています。近年、液晶・PDP向けのホルダー・トレイ・キャリアー等も非常に大型化していますが当社では加工可能です。

表面粗さの調整

スチールベルト粗面化

母材の材質にも依りますが、ブラストでRa 0.2μm~20μm、Rz 1μm~120μm位、溶射では材料によりますがRa 10μm~70μm、Rz50μm~300μm位の範囲で施工可能です。目的としては、密着性向上、滑り止め、表面積増大、熱交効率向上、離型性向上、反射率調整、濡れ性向上等があります。

真空チャンバーのガラスビーズブラスト(GBB)

真空チャンバー(ガラスビーズブラスト)

PVD・CVD装置の真空チャンバーには、真空引き時のガス抜けを良くする目的(真空度向上)でガラスビーズブラスト(GBB)又はアルミナブラスト(サンドブラスト)が施工されます。当社では大型チャンバーでも15トン迄施工可能です。

プラスチック製品のブラスト・溶射(導電)

樹脂製電機部品

鉄鋼・非鉄製品のブラスト・塗装・溶射はもちろんのこと、当社ではプラスチック製品のブラスト・溶射も数多く手がけ長年のノウハウの蓄積があります。導電性付与、電磁波シールド等を目的とします。

防食ジンクリッチペイント塗装

地震対策用耐震部材
ZRC塗装(特殊ジンク塗装)

亜鉛粉末を多く含んだジンクリッチペイント塗料は重防食の下塗り塗料として重要な塗料です。
当社では、目的・仕様に応じて亜鉛溶射・亜鉛メッキ・ジンクリッチペイント塗装と、それらにマッチする上塗り塗装の組み合わせを行います。

耐熱塗装

熱交換器耐熱塗装

耐熱塗装の密着性向上にもブラストは欠かせません。ブラストグレードの社内標準は、塗装Sa2 1/2、溶射Sa3です。(ブラスト技術資料ページをご参照ください)
尚、アルミニウム溶射と耐熱塗装の組み合わせは長期耐熱皮膜に最適です。

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